筒井海砂blog

お仕事情報をメインに日々のつれづれ。

カテゴリ: NYグループ展07

6f0a09cc.jpgご報告が遅れましたがNYグループ展、無事終了しました。正直、結果としてどうだったのは全く分かりませんが(ギャラリーのオーナーは誉めて下さいましたが、気を使っていると思うので)、とにかく終わりました。グループ展って個展にはない心配とか気遣いとかがあってこれもまた結構疲れます。でも1人では味わえない醍醐味、言わば"旨味"も色々とあるので何でもやってみないとな。
今回もやっぱり色々と自分の中に課題や新しいアイデアが残ったので、それを次に少しでも活かす事が目標です。

でも現実問題として、シリアスに資金面を見つめ直す時期に来ているのも事実。これまでは自分が運良く日本でイラストレーターという職を手にしていた事に救われていました。
私が展示会をやってるギャラリーやイベントにはそこで絵を売る事が将来の活動資金の全てである画家家業の人が殆どで、そういう立場の人は絵が売れなければ死活問題なわけですよ。私のような、特に際立った才能もない作家がそんな立場で海外活動など出来るわけがなかったでしょうからね。

かと言ってこれまでのように日本での本業に頼るのも既に限界。嫌な現実だけどこれからはもっと「売る」ことも考えていかないとなぁ。でも「売れる絵を描こう」と考え始めたら終わりだと思うので、まずはもっと事務的な「コスト」の面を検討するとしよう。

戻ったら近所の桜並木が物凄い状態! なんだか「お帰り〜。ほら日本だよ〜」と言われた気がしたなぁ。見頃通り越して既に葉桜になってる木もちらほらあって、急いで写真撮らなくちゃなぁ、あ、カメラ........(゜゜‖



今回の旅行は人の優しさを痛感する旅行となりました。
これまでは自分内の変化について知る事が多かったのですが、今回は本当に沢山の人達の『誇り高い精神』に触れ、人間が人間によって成長させられる事を痛感しました。

今回サポートして下さった皆さんは、全て日本を離れNYで胸を張って生きている人達ばかりです。御自身では大した事ないように言いますが、やはり苦労を経験して頑張っている人は他人にも本当に優しい。それは私がちょっとビックリしてしまうくらい献身的で温かいのです。
江原さんの言葉を真似すれば、『徳を積んだ魂』を持っている人達ですから、俗世間の人間とは格が違う!
自分の絵とか仕事とか今後の海外活動とか、そんな事は抜きにして、私はこういう人になりたいと心底思いました。

面識ない私にわざわざ会いに来て下さったtさん、dさん、言語以上のサポートをして下さったhさん、ホテルのオーナーのYさんとお手伝いの彼女、その人との橋渡しをして下さったjさん、ギャラリーのオーナー御夫婦、そして日本からエールを送って下った皆さん、本当に有難うございました。

今回のイベントで、私はまた1つ新しいアイテムを手に入れました。「動く」という事は「得る」事なんだなぁ。何かを失う事もあるけど得られるものは自分の頭で予想出来ないような物ばかり。だから止められないんだろうと思います。


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過去の日記についてはまた追って修正して行きます。写真はないけどね!


実はこれから仕事の山なのだ〜。今月で7件片付けねば;
でも今、物凄い仕事したい気分!なのでハリキッテいきまっしょ!!

cb83d608.jpgあっという間に帰国の日。
最後の朝食はホテルの大人気定番メニューの「フレンチトースト」。甘いものが苦手、パンは食べないって人までとりこにする目にも舌にも嬉しすぎるメニュー。写真がないので去年の写真を出しておきます。
本当に快適なホテルです。また来年きっと来ますよ〜〜。


週末なので渋滞もなくサクっと空港に到着。
空港でチェックインを待っていると、最近また制限が厳しくなって次々と重量オーバーを告げられて困る人達が.....。私の荷物は大丈夫かとハラハラしながら行ってみると、担当のお兄さんはお姉さん(どうやら新人らしい)と談笑しながらさっさとタグを付けて流してしまいました。重さチェックしてねぇ〜ぞ〜〜(^^; 「通路側の席にして欲しい」とお願いしたら「調べたけど今はないみたい。ゲートでまた聞いてみてね」と言われました。隣の女性も「通路側がいいわよねぇ」と相槌。前もそうだったのですがアメリカンエアラインのクルーってフレンドリーで好きです。

さて出発1時間前くらいにゲートに行き、通路側の席に変えられるかどーか聞いてみました。


「あ〜、通路側はないけど、******で窓側の**********」
「あ〜、はい」
「今の席は中央の方で、今度の席は***********だから。これでいい?」
「はい。お願いします(意味分かってない)」
「じゃあ、***************************だけど大丈夫ね」
「はい、大丈夫です(やっぱり分かってない)」


で、座席が変わりました。窓側の方の席だって事以外は全然分かりません(おいおい)。777は窓側が2列、中央が5列なので最初の席が中央だったから、通路側でなくとも窓際の席の方が便利だという事だろうと思ってたんですが、実際乗ってみたらなんと憧れの『非常口席』だった!! 前にも旅行記に書いた事がありますが、非常口席は前にFAが座る椅子があるだけでぽっこりスペースが開いている席なんです。窓際でも通路側の人に迷惑をかけず立ち上がる事が出来るし、足を伸ばせるし、前の人が椅子を倒してくる事もなく、トイレも近い理想的な席。本当はいつもその席を希望したいのですが、この席に座る人は避難時にサポートをする義務があり、英語を理解出来ることが必要なのです。上の会話で最後の分はその事を聞いてたんですね(全然大丈夫じゃないじゃ〜ん^^;)。お陰で快適なフライトでした。

AAの機内映画はなかなか良いですよ。行きはナイトミュージアム、ロッキーファイナル、007最新作をやってました。ナイトミュージアムは凄く見たかったのですがやっぱり劇場で見たい!と思ってあえて却下。007を見ました。
帰りはエラゴンを(劇場で見損なったのでラッキー!) でもう〜ん、これって端折り過ぎだよ。 最初に出て来たお兄ちゃんが後で出るかと思ったらそれきりだったり、ブロムの役割が短すぎ(カッコイイのにぃ)、何よりドラゴンとエラゴンの成長が早すぎる! もっと長くてもいいからしっかり見せて欲しかったな。......と思ったら、え?3部作なの? ああ、そうなの(^^; 
サフィラの着陸と離陸のシーンが重量感あって良かった。でもあの鎧はいらなかったかも(どー見てもキングギd............)。

無くなったものはしょうがない、失せる物にはそれなりの意味があると言う。
そう言い聞かせて最後の1日は自分の好きな事をする事に。

そう!パンを買い漁るのだ!!

前回はべーグルばかりに固執していましたが今回はBread全般がターゲット。美味しい店はホテルのオーナーさんに聞けば間違いない!という事でお勧めだったのがチェルシーグリーンマーケットのパン屋さん。言わば青空市場みたいなもんで、ガイドブックには必ず載っている有名なマーケットですが、実は土日以外はさほどお店は出ていません。私は月曜日に行ってみたのですが出ていた店はたったの5店鋪。ガイドブックには載っていないので皆さん注意しましょう。行くなら週末です!
パン屋さんは数件出ているのですが、オーナーさん曰く美味しいのは1店のみ。あの素晴らしい朝食に使われる優秀なパン達の中にこのお店のパンがあります。やっぱりアメリカですからパンはどれもでかい! 冷凍庫の制限もあるので(^^; ハーフサイズがあった"チョコレート&クランベリーの黒パン"とスコーン2種を買いました。ちなみにイチオシはハラペーニョ&チェダーチーズのパンだそうですよ(これはハーフサイズが売ってなかったTT)。私も去年、朝食にこのパンが出て食べたのですが、ハラペーニョと言っても物凄い辛いという訳ではなく、サンドイッチの具と良く合っててとても美味しかったです。

更に個人的にイチオシの「シティベーカリー」のクロワッサンは5個!(買いすぎや^^;) でもクロワッサンのようなバターをたっぷり使ったパンの冷凍保存がうまく行くかどーかちょっと自信ないっす;
これまでの日記に登場した「サラベスキッチン」のイングリッシュマフィン(エッグベネディクトに使われてたやつ)もゲット!またこれもガイドブックでお馴染み「エイミーズブレッド」でも幾つかゲットして来ました。
でも食事用のパンはどれも大きくて変えないので、今回は大きさが手頃なスコーンが多い。スコーンは冷凍でも2週間くらいが美味しく食べられる限度だし、すぐに壊れてしまうという欠点も。買い過ぎは禁物だ〜〜。

べーグルは「ホールフーズマーケット」と「ディーン&デルーカ」でまとめてゲット。散策中に偶然見つけた「Blooklyn Bagel」でも3つ購入。べーグル専門店はココだけですが、NYのべーグルはどれ食べても美味しいので問題ナッシング!なのです。

個々の詳細はいずれFood blogにて。

突然ですが。

デジカメを無くした〜〜〜〜!(T0T)

言うまでもなくデジカメ本体はどうでも良く、中身が全て消えたのが悲しい。自分で落とした可能性もあるけどもしかしたらスラれたのかも。色々考えたけどその確立が高そうだ。 NYCがあんまり安全なので平和ボケしてたのかも知れないなぁ。物凄く悔しい!

結果、私のニューヨークの写真は1枚残らず消滅しました。美味しい料理も色々な風景も、そしてグループ展の記録も全て。ガッカリし過ぎて気絶しそう......(><)。
でも無くなった物は帰ってこないしウダウダ言っても仕方ない。残り1日を有意義に楽しまなくては!

blogで写真を楽しみにしてた人には本当に申し訳ありません。日本に戻ってからまたいつものように日記を編集し直しますが、写真はありません。イマジネーションでお楽しみ下さい(ホンマ、最低やな^^;)

レセプションへの緊張のため昨日の日記さぼりました;

今日はいよいよレセプションの日です。

「レセプションの時間には行けないから」とお昼にわざわざホテルのオーナーさんとアルバイトの方が来てくれました。私も時間を合わせてギャラリーに行って色々と御意見を伺いました。オーナーさんは私なんかよりずっと立派な画家さんです。そういう人に私の貧弱な作品を誉めて頂ける事は本当に嬉しい事です。しかも、「この辺りに苦労した後が見える」とか見事に見抜かれたりするのでそれもまた楽しい経験です。
そのままお昼をまたシティベ−カリーで御一緒させて頂いて、ホテルに戻りました。スーツに着替え1時間ほど休んでから再出発。
いよいよだ!

実は今回の展示会は3月と4月にまたがっているため、Gallery Guideは4月号に広告が載ります。つまり今日のレセプションについては、全く告知されてないという事(^^; 果たして人が来るのだろうかと思ったのですが、でも流石はセーラム、心配には及びませんでした。
前回の時よりは少なかったものの、作品を見て下さった反応は今回の方が良かったです。

レセプションだと知らずに来た人が多かったせいなのか、前回のように言葉をかけてくる人は殆どおらず、ギャラリーのオーナーに「自分からアピールしなさい」と言われました。確かにこちらから話しかけると必ず質問が飛んで来ます。
言葉のサポートをして下さったHさんはカメラマンで、自分を売込む事にも慣れている人なので、通訳以外にマネージメントのような事までやって下さったお陰で、物凄く充実したレセプションでした。これ、もし一人だったらと思うとどうなっていた事か......(悪寒)。


絵を見ている人の会話を聞いていて一番良く聞かれたのが「ディテール」という言葉。これは私でも聞き分けられた(笑)。私にとっては一番見て欲しい部分でもあるのでその点にみんなが気付いてくれるのは嬉しいです。私の絵はチマチマ描いてる事以外に格別飛び抜けた何かがあるわけじゃないからね(笑)。

ただ1つ残念だったのは、去年の個展の時にお話をした人と御会い出来なかった事。前回お話をした人の顔は全て覚えているのですが、やはりレセプションの告知がされていない事が影響したのか誰もお見かけしませんでした。一言御礼を言いたかったなぁ。



本当に2時間なんてあっという間。咽がカラカラになって終了しました。Hさんが凄くお洒落でサービスの良いイタリアンレストランで豪華な食事(打ち上げ?)をして下さって、最高の1日になりました。
あ、そうそう。私達の席の斜後ろに女性とおじさん2人の3人組がいたのですが、この女性がず〜〜〜っと落ち込んでいて(最後には泣き出した)それを必死でおじさん2人が励ましてました。何があったのかとても気になって「仕事関係かも」「いや、恋愛だろう。不倫かも」などとコソコソ勝手に詮索してました(笑。
今回は一人食が多いだろうと諦めていたのに、色々な人と食事が出来て嬉しいです。やっぱりご飯は沢山で食べた方が美味しいよ〜。

こうやって毎回得るものが違うからどんな失敗も全然怖くないと思えるのですよ。何かを得るためにはまず動くこと。動かないで夢だけ語っても神様には届きません。
そして筒井はもっと英語を何とかしないと本当にどーにもならん事を痛感しました;


写真などは帰国してからアップします。←今となっては、この1文が悲しい.....(TT)。

asaはぁ〜〜〜、今日は疲れました。
めちゃめちゃ暑かったんですよ。なんと突然の20度越え。激重いロングコートを捨て置いてやろうと何度思ったことか(^^;

今日の朝食に添えられたパンを見てビックリ! 昨日「目玉飛び出すほど旨かった」と言ったシティベーカリーのクロワッサンだ! デ、デジャブ?!と目を疑いましたよ(笑)。実は私がシティベーカリーに行った2時間後、ホテルのオーナーさんが行ったのだそうです。世の中、不思議な事が溢れてるよぉ、江原さん。


またまたすっかり話し込んでしまって、予定より30分遅れで出発。今日は逆方向の地下鉄に乗るというお馴染みの失敗からスタート(いつもの事だ。気にするな)。MoMaに行こうと思ったのですが今日は休館日だったので「フリックコレクション」へ。絵画も素晴らしい物が多かったのですが、私は調度品の方に目が行ってしまいました。美しーんですよー。
数ある絵画の中で私がとっても心曳かれたのがJames Mcnell Whistlerの4枚の肖像画です。Pink&Gray、Flesh color&Pink、Black&Gold.....という色の組み合わせがタイトルになっているのですが、その色使いに魅了されました。ショップでこの4枚の絵葉書を買ったのですが、余りにも印刷の発色が悪くガッカリです。


sarabgethフリックを出たら丁度お昼だったので、憧れの「サラベスキッチン」へ。お店はいくつかあるんですが比較的空いているという噂のセントラルパーク前のお店へ。一人でテーブルサービスの店に入るのは初めてで心臓バクバク!(^^;。 
しかし何故か2人組だと思われたようで水も2つ、メニューも2つ。私が誰かを待っていると思ったのか、声をかけるまでオーダーも聞きにこないし清算もしに来ない。どうやらあの店で私は最後まで「相手にドタキャンされた可哀想な女」だったに違いない;
注文したのは有名なエッグベネディクト。いや〜、評判通り旨かったぁ〜〜。特にイングリッシュマフィンが最高! 昨日行ったチェルシーマーケットにサラベスのパン屋があったけど、そこで売ってないかなぁ。


rikaonさて、午後はいよいよマイフェイバリットプレイス「自然史博物館」へ。前回は5時間半も入り浸って皆に驚かれたけど、2回目でもやっぱり閉館までは居座ってしまいました(笑)。あ〜、やっぱりココは天国や。アメリカ人を心から尊敬します(笑)。
そうそう、本は買わないと決めていたのですが、ジオラマの背景を書いた画家の画集を見つけてしまい(とても激重、激厚)我慢など到底出来ませんでした!(TT) それとドラゴンに関する本も(これは軽い)。スケッチ集なのですが、子供向けの本とは思えない素晴らしさだったので、つい。
写真は今回のお進めジオラマより。夕陽の中で遠くの獲物を狙うHunting Dog(リカオン)。美しすぎるで賞。


博物館から出てLAのエージェントに電話しました。実は去年、JAPAN EXPOで売り込みに行けず、メールで接触を計っていた会社なのですが、やっと向こうから連絡があったのが渡米前。NY滞在中に電話を欲しいと言われていたのです。しかもなんとその電話、そのままカンファレンスコールに進行。75丁目辺りの喧噪の中、携帯で大事なビジネストークをしてしまいました。皆さんとっても良い人でしたが、物凄く緊張した15分でした。はぁ;

ゼイバーズで惣菜、H&Hでセサミベーグルを買ってさぁ帰るべ、と思ったらまた電話。29日のレセプションで私の言葉のサポートをして下さるHさんでした。実は今回、某SNSで言葉の不安を訴えた際、管理人さんが心優しくもNY在住のお友達を紹介して下さったのです。身も知らずのペーペー作家の私のために快諾頂いた有り難い人で、これからお茶でもどうですか?というお誘いでした。
正直、自然史で休みなしで歩き回った上、重い本とコートを抱え気温20度以上の中を歩いていたので体はへとへとだったのですが、そんな事はおかまいなし。喜んでイーストビレッジへ向かいました。

sakanaNYでカメラマンとしてしっかりステイタスのある人なのに、これまた気さくでとても良い人でした。NYへ来る度に人の優しさを心から有り難いと思う事がどんどん増えます。
色々楽しい話だ出来たし、とびきりお洒落なフレンチレストランでむちゃむちゃ美味しいバゲットサンド&カプチーノまでゲット出来て、夢見心地でした〜。

写真は自然史博物館のジオラマのおまけ。カツオはこんなにデカかったんで賞。
(後ろにいるのはイルカですよ。同じ大きさ.....)


あ〜〜、濃い1日だった。
でも皆さん、こういう日記を見ると海外活動してみたいってちょっと思いませんか?

morningニューヨーカー筒井です。元気です。
すでにNY2日目の今日はギャラリーのお手伝いをしてきましたよ。

まずはホテルの目も舌も喜ぶ朝ごはん。旨すぎて食べ進むのが悔しい!
野菜入り濃厚ソーセージにクリームチーズとクランベリージャムの入ったオムレツバジルソースがけ。激旨かつおしゃれ!

とっても品が良くって見るからにセレブなご一家と一緒に朝食をしました。小学生の息子さんの成績が良かったご褒美に春休みを利用してNYへ来たそうです(凄い!)。とっても感じの良い仲良し家族でお話とても楽しかったです。今日が観光最終日だったらしいですが、楽しい1日だったのかな。


さて、1時間ゆっくり食べていざ出陣。設営は午後1時からなので、それまでは観光です。ギャラリーのあるチェルシー付近をブラブラ(というより徘徊;)。
どのガイドブックにも必ず載っている「グリーンマーケット」は余りにも規模が小さくて拍子抜け。仕方なくチェルシーマーケット」を探したのですが、これは全く見つからず; あれ〜、場所は合ってるのに。
お昼はNY No1のハンバーガーと言われる(ところは実はいくつもあるのですが)、「シェイクシャック」へ行こうと思ったのですが、2時間休みなく歩き続けた結果、胃がムカムカしてて断念。朝食でパンをおかわりしたのがマズかったか、いやそれともコーヒーを4杯も飲んだのがまずかったかも(←どっちもだ)

lunchそこで前から行ってみたかった「シティベーカリー」に目標変更。雰囲気はディーン&デルーカに似てるかな。有機野菜のサラダバーもあります。どれもとても凝った料理で目移りしまくり。ただ全体的に味が濃い! 凍み豆腐みたいな豆腐料理があったのですが、醤油に何カ月付け込んだんだ!ってくらい塩辛かったです。写真奥のクロワッサンが目玉飛び出すほど旨かった!


wall予定よりちょっと早くギャラリーに到着しましたが、オーナーの旦那さんは既に作業してました。セーラムギャラリーのオーナーはアメリカ人の旦那様と日本人の奥様のご夫婦なのですが、今奥さんは日本にいて、英語しか話せない旦那さんとは意志疎通が困難です。予想はしてましたがそれ以上に自分の不甲斐なさを痛感(TT)。ほんまに何とかせな〜。
同じ出展者のKagiiさんに助けてもらって何とか完了しました。Kagiiさんは私より年上で作家としても私なんぞ足元にも及ばない人なのですが、本当に優しくて親切な人でした。やっぱり良い作品を作る人は良い人なんです。

dinnerそうそう、最初に見つけられなかったチェルシーマーケットにも連れて行ってもらいました(^^;
行ってみたらば「そりゃわかるわけね〜よ〜」という建物なんですよ。外からは中の様子が全く見えない上にマーケットな雰囲気もゼロ、そして看板も何1つなし。おいおい。

結局そこでは何も買わず、去年夏にギャラリーの奥様に教えてもらったお店でサラダバー購入。Murray's Bagelでポピーシードベーグルを買ってホテルで夕食をしました。
食い過ぎや〜〜〜〜。
思えば今回チェックしてきた場所って全部食べ物屋じゃん。そんなに何度も食えるかっての(^^;

今日何故か立続けにお仕事が入って来たのですが、これはもう帰国後にさせて頂くしかありません。自分の都合100%で迷惑をかけてしまっているので心底申し訳ないです。こんな出発直前になってオファーが集中するのは今の自分に対して、沢山の人に迷惑をかけて成り立っている挑戦なのだから改めて衿を正せってメッセージなのかも知れない。
戻ったら日本はきっと春爛漫だろうし、気持ちを新たにお仕事ガムバります。

この土日、「江戸東京たてもの園」にて着物イベントが!!
あ〜、行きたい〜。けど渡米直前すぎて無理っす(TT)。
先日久しぶりに自分で着てみましたが見事に玉砕しました。うぉぅ(涙)。3時間ほど悪戦苦闘したのですが、何度やっても背中に皺が.....。着てもそのまま脱ぐだけなので1日それで外出したらどれだけ着崩れるのか、そもそも着崩れってどんな風になる事なのか、今だに謎です(^^;


てな訳でやっと荷作りを始めました。私は前もってやると余計に忘れ物が増えるので準備は直前までやらないのです。 前回より滞在日は短いのだけどNYCはまだ氷点下近くになる日もあれば今日のお昼は16℃もあったとかで洋服の選定に非常に困っております。真冬の物は避けても大丈夫かなとも思うのですが、既に冬物は店頭から消えていて現地暢達が困難らしいので、もし寒かったら死んでしまう.....。

ec1a3c10.JPG今日は出力したジクレーを受取って来ました。
前回ちらっと書いた新しい紙が入荷していたので、ここぞ!とばかり試し刷りをお願いしたのですが、これがいい!物凄くいい!
....という訳で即こちらの紙に変更。不動明王はこの新しい紙で刷ってもらいました。

←デカイです。御注意を。
写真では全然伝わらないのですが(^^; 表面に独特の光沢感のある紙です。と言っても普通のコート紙の光沢とは全く異なる質感で、マット紙なのに印刷部分にだけ不思議な光沢感が出ます。敢えて表現すれば「シルクのような」風合い。んも〜、見てもらわんとその風合いは伝わらんわ(笑)。
メディウム塗る人はこの紙ならその必要がないので経費も節減だよ(^^v


作品も全て揃ったので梱包作業。かなり手慣れて来ましたがやっぱりあちこち傷だらけ。切り傷程度では絆創膏貼らない私ですが、作品に血が付いたら大変なので今日ばかりは絆創膏だらけです。風呂入ったら滲みそう(××)。
前回は4個口になり送料も10万弱かかりましたが、今回はわずか1個! パネル加工とレンタル額のお陰です。月曜日に発送しますが、さて送料はいくらになるか。

今日はお願いしていた1部の作品のパネル加工が終わって戻って来ました。
今回はNYCへの送料を安く押さえるために現地でレンタル額を使うのですが、額のサイズに合わない幾つかの作品は額でなくパネル張りにして細いアルミフレームを付けました。
マットを使わないでパネルにするのって一見安っぽく見える時もありますが、私の作品には合ってるかも。マットがないと絵がバ〜ンと前に出ますよね。

「ゲータフォーム」という非常に軽いボードに貼っているので木製額に入れた時よりもビックリするくらい軽量です。1m近い作品が片手で持ち上げられるもんね。
仕上がりも奇麗で今後の定番にしてもいいなぁと思うくらいですが、木製額+マットの値段とほぼ一緒なので、問題は値段かな〜。
ずっと額装をお願いしていた額屋さんは送料無料だったのですが、今回のパネル加工をしてもらったところは別途請求だったので、作品が大きくなるとそれも結構な負担なのです。
コストは作品の価格に跳ね返ってしまうのであんまり馬鹿に出来ません。



〈コメントお返事〉
> 『不動明王』 一番好きな仏像です♪
本当ですか!わ〜、それは嬉しいです。
レセプションではサクラさんまで来て頂けるとは!(笑)。御会い出来るのが楽しみです(^^

5d6c815e.jpg前にも書いたように麒麟はもともと四聖獣の相棒ですから、絵の中に何とか組み込みたいと思ってました。
最初は背景に入れようと思っていたのですが、余りごちゃごちゃするとピントがズレそうだった。そこで「麟(人型)」の衣装にそれらの要素を描く事に。
印刷でどこまで明確に出るかどーかはやってみないと分からないですが、まぁジクレーなら問題はないでしょう。


昨日ギャラリーから今回のグループ展のDMが届きました。う〜ん、見事に私1人が浮いている(^^;
NYで私の作品がコンテンポラリに含まれている事自体、物凄く謎なのですが、やっぱりこうやって並ぶと異物感がより顕著に(^^;
いいのかなぁ、私が参加して。レセプションで私にだけ誰も言葉をかけてくれなかったらどうしよう(--;

海外活動で以外と沢山必要なのが「作品ファイル」です。ポートフォリオとかあーちすとすていとめんととかいうやつで........。
結構、大変。

複数必要な場合はほぼ1日仕事。量が多いとプリントアウトしながらの作業ってのは実質出来ないので、「プリンタ専用マシン」ってのが欲しくなる(笑)。

海外でも日本同様、お馴染みの「クリアブック」を使うのですが、日本のクリアブックって中のポケットにエンボスがかかったものが殆どで非常〜〜〜に困る。なんでも、ポケット同士が貼り付いてしまうのを防止するために意図的に加工してるらしいのですが、書類なら問題ないとしても、我々のように作品を入れる場合は差し込んだ絵が妙にボヤけて見えますよね。

そこで色々探して見つけたのがコクヨの『クリヤーブックNEO』です。
一般的なクリアブックよりちょっと高いのですが、中のポケットは「高透明 厚口」とうたっているだけあって非常にクリア。中に入れた作品の視界を全く妨げないし厚口で高級感があるので、作品ファイルに使うには最適だと思います。リング綴じだからポケットの増減が自由なのも嬉しい。
近所で入手出来るのはダイエーだけなのですが在庫が少なくてあったりなかったりするので、今はもっぱら楽天でクリアブック本体と補充分のポケットをまとめ買いしてます。


kirin1「体は鹿、足は馬」なのですが、これじゃ足も鹿だなぁ(^^;
イカツイ顔に華奢な肢体(笑)。

まだ鱗を描いていない段階の図。

9f65391f.jpgやっとNYグループ展用の作品が描けます。目標は......いや、ノルマはあと2枚。かなりヤバイ。

今書いているのは「麒麟」です。麒麟と言えばビールでもすっかりお馴染みですが、実は『麒と麟』である事を知っている人は少ないでしょう。麒が雄で、麟が雌。一対で麒麟。
江戸時代後期の日本では何故か麟の方が雄となっていて、男名に麟太郎なんてのがあるのはそのせいです。

雄と雌は角の有無が違うだけで同じ姿らしいので、私は雌の方を人型にして雄の背中に乗せました。中国の伝説によれば麒麟の本来の姿は「黄龍」で、東西南北を守る四聖獣(玄武、白虎、青龍、朱雀)と共に、中央を司る獣王でした。非常に慈悲深く足下の虫や草花を踏む事すら避けると言われています(凄いなぁ)。

麒麟の姿は「体を鱗で覆われた馬型」が有名ですが、鱗はなかったり顔は龍とも狼とも言われています。雄の角は1本が基本ですが2本の表現もあるらしい。


(遅すぎる)コメントお返事

> 坂本龍馬大好き・筒井さん大好き人間な私は、勿論一発で分かりましたとも!!

あ〜、さすがはIさん!有難うございますぅ(TT)。龍馬ファンなら確実ですよね。
ちなみに四国四県は四国をきっちり四当分だと思ってる人も結構多いんですが、
四国の下半分は全部高知県だ! ←でも殆ど山脈で人は住めないのだ!(だめじゃん;)

e9995ce4.jpgさて本日は今描いている絵の内容について書きましょうか。

場面は「生田の森合戦(一の谷合戦の1部)」です。主人公、景季の父、景時の軍は50騎余りになってしまい撤退するのですが、その途中息子がいないのに気付いて単身引き返すと、兜を失い髷も落とされながら平氏の武者と1人で戦っている景季を見つけます。景時は戦いつつ自分の鎧を景季に着せて逃げました。これが有名な『梶原の二度懸け』。
実際は景季は崖に追い詰められているのですが、前にも書いたように景季は「箙の梅」で有名な事から、梅の大木を背中に戦う姿を描いています。

正月に帰省した際、「次のテーマを梶原景季にする」という話を歴史マニアの兄貴にしたのですが、兄貴もこの人物を良く知りませんでした。父親の景時はなんとなく......って感じでしたが。なので一般の人にとっては尚更良く分からない人物でしょう(笑)。でもNHK大河の「義経」にはきちんと登場していたらしいですよ(役者は小栗旬という人らしいです。美少年ですか?)。



ところで相変わらず重くて重くてストレスいっぱいの作業が続く。時々「メモリ不足でこの処理を実行出来ません」と泣き言を言うのですが、「いや、お前なら出来る!」と言って再度同じ命令を出すと、殆ど問題なく処理します(笑)。誉めて育てろ!

d722e6af.gif背景の制作に入ってファイルデータが大きくなるとストレスが大きくて作業が全然はかどりません; カラーピッカーも気が付けばなんだかスッキリな構造に(笑)。
私のメインマシンはまだG4なんですが、仕事に使うには全然問題ないのでまだまだ新型の購入は考えてません。でもこうやって大判を描く時のストレスを少しでも軽減するために、メモリとHDの増設は検討しないとなぁ。

そんなこんなでまだ公表してなかったんですが(忘れてました;)、
3月27日よりNYでグループ展を開催します

昨年個展をやったのと同じセーラムギャラリーで、今回はCGアーティストだけを6名集めてのグループ展。NYではCG作家だけってのは結構珍しいかも? 私は他の5名の作家さんを誰1人知らないのですが、今回の企画の提案者でもある作家さんの1人が以前私の個展に来てくれていて、このグループ展に誘ったらどうかと提案してくれたんだとか(嬉)。
正直、今年はNYでの活動を予定していなかったので資金的な余裕がなく、参加するかどーか珍しく(笑)迷ったのですが、ここで断ったらサムライ魂が廃る!!と参加を決めました。

作品は今描いている新作+後2点(出来れば3点)は描きたいのですが、時間的な余裕が殆どないのでかなり厳しいです(^^;

yoroi2一昨日から背中が痛くて苦労しました。背中と言うか、肩かな。とにかくもう痛くて深呼吸も出来なかったんですが今は殆ど直ってます。どーやら寝てる時に筋を違えたらしいのですが、そういえば10時間以上寝過ぎた時いつも痛くなる場所だ。シップしたけど筋肉痛じゃないから全然効かんかったわ;


誰からもらくがきコーナー復活希望の声が無かったので(^^;)、画像はあんまり出してませんが、まだまだ制作中です。今日やっと人物を塗り終えましてこれから背景に取りかかるところ。来月は仕事が詰まりぎみなので本当は今月もう1点描きたかったんだけど......。ダメだ。遅い;

今回せっかく鎧着てるのが5人もいるので、鎧も全員違う構造のものを描いてみました。空想も入ってます。しかし描けば描くほど、鎧ってあんまり防護の意味があるとは思えない(笑)。
ニューヨークのメトロポリタン美術館へ行った時、丁度甲冑のコーナーに日本や中国、韓国、モンゴルなんかの鎧も特別展示されてたんですが、日本だけです。馬に殆どなんの武装もしないのは。日本には名立たる名馬が沢山いるのにあんまりな......。

d3044977.jpg主人公の景季は5日間かかりましたが、その他の皆さんは鎧をかなり簡略化したので2日くらいで仕上がってます。いや、申し訳ないね。「その他」の皆さん(^^;
もともと主人公を目立たせるために書き込みの量を減らそうと思っていたのです。真っ赤な鎧装備の景季に対し、色もかなり地味。顔つきなんてもう可哀想なくらいで(ぉぃぉぃ)。

この絵は3枚構成でして、並べると2mくらいのデカイものになります。額装は必ずしも必要ないと言われたので、この作品はパネル貼りでもいいかなぁ。
本当は「屏風」に仕立てたかったんですけど、このサイズになるとおっそろしい程高くて.....(^^;

ギャラリーのオーナーはパネル貼り全然問題なしと言ってくれてるのですが、「売り物」としてどーなんだろうという思いがあります。まぁパネルに貼っても額装はできるからOKはOKなんでしょうね。


今回の渡米は突発とも言える参加となるので、正直このための予算を全く想定していませんでした。なので出来るだけ省エネで行かなければなりません。一番のネックは作品の輸送料。これが片道10万近いので今回は「レンタル額」を利用する予定です。サイズが限定されてしまう事は痛いですが、絵とマットだけ送れば良いのでかなり節約出来るはず。

screen今回の「鎧」の描写は前回の川中島の時より少しデフォルメを控えました。よって手間が余計に増えました。
いくら細かい書き込みが好きだと言っても、ずっと同じ作業が続くので流石に飽きてきます(^^; 

日本の鎧は欧米のと比べ、1枚板で作られている部分が殆どないので、物凄い数のパーツで出来てます。それだけに稼動域は相当広いと思いますよ。コレ考え出した人は凄い。
私はもともとコピペ(複製)が嫌いなので1枚1枚描いてますが、鎧は複数のパーツで作られてるだけに同じような状態になっている部分が少ないので、コピペはあんまり使えなさそう。「草摺」「大袖」と呼ばれるガード部分は45〜50枚のレイヤーで一番小さい板の部分が出来てます。それが4枚で1つなので1枚だけでレイヤーが200枚、それが腰には3〜4枚、肩に2枚あるので全部だとえ〜と......、いや、もう辞めよう(^^;

この作品は主人公の景季以外にまだ4人鎧武者がおります; 景季1人に5日間かかってるのに果たして寒中見舞いに間に合うようにアップ出来るのだろうか....と思って調べてみました。

『寒中見舞いは松の内(1/7)過ぎから立春(2/4)までの間。それを過ぎたら「余寒見舞い」になる』そうです。

あっ、余寒見舞いって手があるのか! (猛ダッシュで逃)

e真冬に夏を体験出来るとは思ってもみなかった(笑)。あんまり天気が良いもんで、やるつもりなかった大掃除モドキをやりました。

←2007年度海外用作品、1枚目のラフが完了。
主人公は「梶原景季(かじわらかげすえ)」です。......と言ってどういう人かすぐに想像出来る人はきっと少ないですよね。
時は源平合戦時代。梶原景季は梶原景時の息子で、文武両道に優れていた若武者です。私が景季に惹かれた理由が一の谷合戦時の彼の行いを説明する次の1文。

景季は梅の一枝を箙(えびら)に差して戦いに臨み、
彼が騎馬で駆けた後には梅の花びらが舞い散り、梅の香りがした

う.......、うーつーくーしーぃー!!!

まさに「戦の美学」を心得ていた人で、 敵味方双方を魅了したと言われる景季は、見た目も大変男前だったらしいですよ。「箙」というのは矢を入れて背負うもの.....つまり景季は弓の名人でもあった訳です。しかも短命(39歳)。2枚目の要素持ち過ぎデス(^^;

どんな場面を描いているのかは、また追々.......。

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